ホワイト牧師とブラック牧師

天使の心だけでは疲れ過ぎるかも!

子どもがカバンを投げるワケ

先日、相談されました。


「先生、うちの子どもが学校から帰ってくると、カバンを放り投げて、外に遊びに行くんですけど、なぜでしょうか?」


なぜかな・・・色々な理由があるでしょう。


1.単純にすぐに遊びに行きたい。
2.もう、重くて大変だから。
3.甘えが出て、あとはお母さんだのみ。
4.学校のストレスの現れ


まあ、色々あるだろうなぁとおもいました。


でも、私はこれを言ってみました。


5.この世の中に物が有り余っている。


 私たちの(日本の)社会は、(基本的に)何か足りない、ということがありません。
 水も、電気も、食料も、交通も、物量も、まあ何でもあります。
 
 なんでもあると、物を大切にする気持ちはどんどん薄れていくのではないでしょうか。


 私はいつも職場でサンダルを履いていますが、近くの安物屋さんで、結構効果な700円  
 のサンダルでした。でも、一年持ちませんでした。


 でも、まあいいか、また買えばいいや、と思ってしまいます。


 我が家の高校生の娘は、学校から帰って来ても、弁当をカバンから出すのは


 次の日の朝です。でも、お母さんは別の弁当箱があるから、そちらにご飯とおかず
 を詰めて渡しますので、なんの問題もありません。


 もし、弁当箱が一個だけだったら、どうでしょう。
 
 もっとも言われるのは、「もう一個買って!」という言葉でしょう。


 もし足りなかったら、もし無かったら、だから大切にしよう!


 という気持ちは、殆どありません。それが、現代の日本の姿ではないですか?


 ドン〇〇〇テとか、行けばなんでもあるし、ユ〇〇ロに行けば、衣料も安い。


 そして、一年も使えば、また新しい物。


 「ものを大切にしましょう!」という標語はどこに行ってしまったのでしょうか。


 でも、もっと怖いのは、ものがあっても少しも幸せではない!!のです。


 物のあるなしと、幸せとは、相関関係が薄いと思います。


 というより、あればあるほど、もっと欲しいになるのです。


 ところで、「物が沢山あるからではないですか?」と答えたら、お母さんには、


 怪訝な顔をされてしまいました。(笑)