小さな子どもが石につまづいて 転んで泣いているときに、
「この石が悪いからね。石が悪いからね。」と言って慰めることは
よくあるのかもしれません。
でも、多く成長した子どもが、何かの(出来事)につまづいて
悩んでいる時に、「あなたは悪くないからね。悪いのはあなた以外なのよ」
と言う親がいる。
そんな親の子どもは、どんどん悪い方向に向かう。
引きこもったり、友達がいなかったり、学校でもめたり、怒ったり、暴れたり…
でも、「あなたは悪くない、悪いのは別にある」と聞き続けているので、
自己解決能力が極めて低くなるし、自分を顧みない立派な大人になってしまう。
そこに悲劇があるような気がする。
子どもが狂暴になり、手が付けられなくなって、
相談に来られる。
ホワイト牧師として話を聞き続けるけれど、問題の所在はどうもはっきりしていて、
子どもではなく、「むしろお母さん、あなたですよ。」と言いたいけれど、
じっと耐えて聞いていると、ホワイトがどんどんブラックになっていって、
こっちが爆発しそうになって、しまう。
ブラック牧師が耐えられず、お母さんに意見すると、お母さんの顔が歪んで
あなたは息子の思いを少しも分かっていない、などと言われてしまう。
そうならないように、と思うけれど、あ~、イラつく!
俺だって人間だ。「ふざけるな、あんたが悪いんだ!」と叫びたくなる。
子どもだって、被害者だよ!